コンテンツへスキップ

リファラル採用とは何か? メリット・デメリットを費用や導入のポイントと共に紹介

採用方法が多様化する中で注目を集めている「リファラル採用」がどのような採用方法か、ご存知ですか?今回はリファラル採用とは何か、導入するメリットやかかる費用、導入のポイントまで紹介していきます!

動画でも解説しています!↓

「リファラル採用」とは?

リファラル採用の特徴

リファラル採用とは、自社の社員に新たな人材を紹介してもらう採用方法です。自社の企業理念や社風をよく理解した社員に人材を紹介してもらうことで、マッチング率や定着率が高まり、即戦力を採用できる可能性も高まります。

また、求人サイトへの掲載や人材紹介会社による紹介と違い、他企業を仲介しないため、採用コストを抑えることができます。このように、リファラル採用は採用コストを抑えて効率的に採用活動ができる、費用対効果が高い採用方法として注目を集めています

注意が必要な点として、リファラル採用は計画的な採用ではありません。期日までに必ず決められた人数を採用できる採用方法ではない上、社内に制度を周知させ、はじめにアプローチしてから入社に至るまでは長い時間を要してしまいます。他の採用方法と併せてバランスを見ながら採用活動を行いましょう。

こちらの記事で採用方法の種類についてご紹介しています。リファラル採用以外の採用方法にもご興味のある方は、ぜひ併せてご覧ください!
採用方法9種類紹介!メリット・デメリットも併せてそれぞれ徹底解説

また、ホテル・ブライダル業界に特化した転職サイト「バリプラNext」では正社員の求人情報の掲載と、人材紹介サービス、2つの柱で人材募集をサポートいたしますので、ぜひご利用になってみてください!

なぜリファラル採用が注目されているのか?

リファラル採用が注目されるようになった要因は、少子化問題や労働力人口の減少、働き方の多様化に伴って人材確保が困難になったためと考えられます。従来の採用方法のみでは人材を確保することが難しくなり、企業が求職者に対して積極的にアプローチする「攻めの採用」の一つとしてリファラル採用は注目されるようになりました。

ホテル・ブライダル業界においては少子化問題や労働力人口の減少に加え、サービス業離れやホテル・ブライダル専門学生の減少などといった採用に関する問題を抱え、人材確保がより難しくなっていくことが予想されるため、より一層注目すべき採用方法です。

リファラル採用のメリット

リファラル採用 攻めの採用 メリット

リファラル採用のメリットとしては、以下の4点が挙げられます。

リファラル採用 メリット

  1. 採用のマッチング精度を高められる
    →求職者と自社のミスマッチが起こりにくくなる
  2. 早期離職のリスクを低減できる(社員の定着率を高められる)
    →入社後に「イメージと違った」という理由での離職リスクを低減できる
  3. 採用コストを削減できる
    →基本的には第三者を介入しないため、採用コストを大幅に削減できる
  4. 転職活動をしていない人材にも出会える
    →他社と競合せずに効率よく採用活動が行える

順番に見ていきましょう。

①採用のマッチング精度を高められる

自社の業務や理念をよく理解した社員に自社にマッチしそうな人材を紹介してもらうため、求職者と自社のミスマッチが起こりにくくなります。

②早期離職のリスクを低減できる(定着率を高められる)

求職者も知人である在籍社員に社内の雰囲気や業務内容を聞きやすいため、入社後に「イメージと違った」という理由での離職リスクを低減することができます。また、既に会社に知人がいる状態での入社のため、社内に馴染みやすいことも職場への定着率を上げる要因となるでしょう。

③採用コストを削減できる

求人サイトや求人誌への掲載、人材紹介会社といった第三者を介さずに採用活動ができるため、採用コストを大幅に削減することができます。しかし、導入する場合はインセンティブの設定が必要になったり、採用活動のための費用が全くかからないというわけではありません。この後費用についても詳しく説明していきます。

④転職活動をしていない人材に出会える可能性がある

転職意思があっても積極的には転職活動を行っていない人材に出会える可能性があります。つまり、転職サービスには登録していない人材にもアプローチできるため、他社と競合せず効率よく採用活動が行えます。

リファラル採用のデメリット

リファラル採用 攻めの採用 デメリット

リファラル採用のデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

リファラル採用 デメリット

  1. 紹介する側・される側の人間関係に注意しなければならない
    →双方が納得できるような対応を心掛ける
  2. 社員に制度を浸透させなければ効果が得られない
    →自社のリファラル採用のルールを作成し、採用基準や求める人物像と共に社員への周知を徹底する
  3. 人材同質化のリスクがある
    →自社にどのような人材が必要なのか分析し、求める人物像を社員に周知させる

順番に見ていきましょう。

①人間関係に注意しなければならない

社員に友人・知人を紹介してもらう採用方法のため、不採用になった場合のケアやフォローなど、人間関係に注意する必要があります。

紹介する際は事前に不採用になる可能性があることを必ず伝えてもらうことや、不採用になった場合はその理由を説明するなど、双方が納得できるような対応を心掛けましょう。

②社員に制度を浸透させなければ効果が得られない

リファラル採用は採用担当者以外の社員に対して通常業務以外の協力をお願いするため、「なぜリファラル採用を行う必要があるのか」「自社の経営理念や求める人物像はなにか」「採用基準や就業条件」といった採用活動に必要な情報を社員に正しく理解してもらい、浸透させなければなりません。社員の理解が不十分の場合、せっかく紹介してもらっても採用にミスマッチが起こる危険性があります

また、導入にあたって社員の通常業務や私生活へ影響を及ぼすことがないよう配慮することも必要です。

採用の進捗管理についてや通常業務との棲み分け、インセンティブや評価方法に関する事柄等、自社のリファラル採用のルールを作成し、採用基準や求める人物像等と共に社内に周知させることを徹底しましょう。

③人材同質化のリスクがある

友人・知人を紹介してもらうため、似た人材が集まる可能性が高まります似た人材が集まることが必ずしも悪いわけではありませんが、組織内で思考が偏り、新たな発想や議論が生まれにくく、成長の妨げになることもあります。現在自社にどのような人材が必要なのかを分析し、求める人物像を社員に周知させることが必要です。

リファラル採用にかかる主な費用

リファラル採用 費用 インセンティブ

メリット③で述べた通り、リファラル採用は第三者を介さずに行う採用活動のため、基本的に外部コストは発生しません。

しかし、社内での制度利用や認知の促進のためにインセンティブを設ける事が一般的です。具体的にどのような費用がかかるのか紹介していきます。

①紹介報酬制度

紹介報酬制度とは、人材を紹介した社員に対し一定の報酬を支払う制度のことです。リファラル採用を行う企業の80%がこの制度を取り入れており、求職者の採用決定時に支払われることが多いですが、企業によっては応募獲得時に支払われる場合もあります。支給金額は企業によって異なりますが、一般的には数万円~30万円ほど支払われることが多いようです。

また、企業によっては報酬は「自社サービスの割引券」や「有給休暇」など金銭の支払い以外を設定している場合もあります。

②会食費・交通費等の実費

自社社員が友人・知人である求職者に対して自社の紹介、情報提供をする際にかかる食事代や交通費といった費用です。社員に積極的に人材を紹介してもらうため、このような費用をきちんと支払うことが必要です。

③専門ツール利用料金

リファラル採用専門の管理ツールを使用する場合にかかる費用です。使用する場合、外部サービスになるため利用料金を支払わなければなりません。社員数が多い企業や、リファラル採用で多くの人材を採用したい企業をターゲットとしたサービスです。

必ずしも専門ツールを使用する必要はなく、自社の採用担当のみでリファラル採用を行うのは難しいという場合に活用できるツールとなっています。

まとめ

今回はリファラル採用のメリットやデメリット、かかる費用や導入時のポイントについて紹介してきました。リファラル採用は、人材確保が困難になっていく中で注目されている攻めの採用の一つであり、ソフトバンク株式会社や富士通株式会社、株式会社博報堂など多くの有名会社でも取り入れられている採用方法です。他の採用方法とも併せながら、自社にとって最適な採用活動を行いましょう!