近年、採用活動の一つとして行われることが増えている「ミートアップ」について、ご存じですか?説明会や選考会とは異なる形でアプローチできる新たな採用活動の一つとして、今回は採用活動に行き詰まりを感じている企業の方や、ミートアップ開催を悩んでいる企業の方向けに、採用ミートアップを行うメリット・デメリットや、開催方法をご紹介していきます!
目次
採用ミートアップとは?
ミートアップとは、共通の目的や意向を持つ人同士が集まる交流会のことです。元々はアメリカのミートアップ社が提供する、同じ趣味を持った仲間と交流できるプラットフォームサービスのことを指していました。しかし、現在では交流会そのものをミートアップと呼ぶようになっています。
採用ミートアップは自社のファンを増やせることや、認知度を向上させられるという特徴があります。
採用ミートアップと座談会の違い
ミートアップ | 座談会 |
〈目的〉 ・共通の意向を持つ人同士の交流 (社員と参加者、参加者同士の交流) 〈形式/特徴〉 ・10~20人程度の小規模開催が多い ・興味のあるテーマについて話し合いや講習会を行う ・軽食付きなど、カジュアルな雰囲気で行う | 〈目的〉 ・求職者に自社についてより理解してもらう 〈形式/特徴〉 ・企業説明会の後に行われることが多い ・求職者が気になることについて社員に質問する →疑問を解消することで自社で働く姿をイメージしやすくする |
採用ミートアップのメリット
メリット①
低コストで行うことができる
ミートアップは開催場所や内容によってコストを抑えることができます。少人数での交流会のため、自社内で開催することが多く、場所代がかかりません。食事を用意する場合もカジュアルな雰囲気で交流会を行うため、軽食や気軽につまめるランチ等、あまり豪華な食事を用意する必要はありません。
メリット②
自社の雰囲気を伝えることができる
ミートアップではカジュアルな雰囲気の中、リラックスした状態で社員と求職者が直接交流することができます。そのため、SNSやホームページといったインターネットだけでは伝わらない自社の魅力を知ってもらうことができます。また、社内開催のことが多いため、実際に自社オフィスに足を運んでもらい、オフィスの雰囲気を感じてもらうこともできます。
メリット③
自社のファン獲得につながる
メリット②で述べた通り、参加してもらうことで自社の雰囲気を伝えることができるため、ファン獲得にもつながります。ミートアップは10~20人程度の少人数で開催するため、参加者一人一人と密に交流することができ、相互理解を深めることが可能です。
企業に関する説明会ではなく、一つのテーマに関して話し合う交流会のため、内容によっては新卒のみではなく中途採用など、転職潜在層にもアプローチすることができます。
採用ミートアップのデメリット
デメリット①
集客に工夫が必要
ミートアップは参加者がいなければ開催する意味がありません。自社SNSを利用して積極的に情報発信をしたり、ホームページや説明会での告知、求人サイトや広告を活用して集客する必要があります。
デメリット②
手間や労力がかかる
デメリット①で述べた集客の手間も含め、ミートアップ開催には手間と労力がかかります。興味を持ってもらえるテーマを考え企画し、当日協力してもらう社員を決め、スケジューリングを行う必要があります。また、継続して開催することでより一層効果を得られるため、毎回異なるテーマを考え、企画していかなければなりません。
デメリット③
必ず選考につながるわけではない
ミートアップは説明会でも選考会でもないため、参加した求職者が必ず自社の選考に進んでくれるとは限りません。自社の認知度向上やファン獲得に役立つ方法のため、短期的に人材を採用したい場合には向かない方法です。
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採用ミートアップの開催方法
ステップ①
テーマの設定
ただ漠然とテーマを決めるのではなく、どのような人に参加してほしいのか、どのような人を採用したいのかという、参加してほしいターゲットを絞り、それに合ったテーマを設定しましょう。
<開催テーマの例> 〇就活生向け ・初心者向け 就活フロー講座 ・業界解説講座 ・自己分析対策セミナー (勉強会、セミナー形式が多い) 〇職種別テーマ ・エンジニアの業務内容について ・営業の方集まれ!自社メンバーのオフ会 ・プロデューサー、ディレクターの現場の本音 (勉強会、セミナーにとどまらず、オフ会に近い交流会も多い) |
ステップ②
当日の内容準備
テーマが決まったら、それに沿って当日のプログラムと内容を決めていきます。当日使用する資料の作成や、参加してもらう社員の選定、必要があればリハーサルも行いましょう。
ステップ③
告知・集客
日程や概要、開催場所が決まったら、自社の採用サイトやSNSを利用してミートアップ開催の告知を行います。社員やインターン生、アルバイトの方に友人、知人や家族を紹介してもらうのもよいでしょう。それだけでは集客が見込めない場合、外部の求人媒体を利用したり、広告を出すという方法もあります。
ステップ④
開催
準備ができたらいよいよ開催です。参加者がリラックスできる雰囲気づくりに努めましょう。社員のリアルな本音や、他では話していないエピソードなど、ミートアップの参加者だけが聞ける独自の情報を提供することで、満足度の向上につながります。プログラムにとらわれすぎず、場の雰囲気に応じて内容を変更するとよいでしょう。
ステップ⑤
反省・振り返り
ミートアップは継続的に開催することが大切です。そのため、次回以降の開催に活かせるよう、参加者からアンケートを取るとよいでしょう。アンケート結果や当日の反省を元に振り返りを行い、レベルアップしていきましょう。
まとめ
今回は採用ミートアップについて紹介してきました。ミートアップは短期的な採用には向かない手法ですが、自社のファンを増やすことや、認知度を向上させることに長けている手法となっています。自社サイトやSNSといったオウンドメディアによってより多くの人にアプローチしていくことも重要ですが、オフラインだからこそ伝えられる魅力もたくさんあります。従来の採用活動に課題を感じている企業や、認知度を広げていきたいと考えている企業の方は、この機会にぜひ、採用ミートアップを行ってみてはいかがでしょうか?